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風呂場が凍ることなどあるの?

2016/01/28

東日本大地震の起こった2011年、Sさんは国の補助金を受け、断熱、耐震改修工事を行いました。地震が起きた3月11日は、耐震工事を終えたときであり、倒壊を免れたのは不幸中の幸いでした。Sさんの建物は、見た目ほど古くはなく、10年ほど前、地元の工務店によって施工された木造モルタルのごく一般的な建物です。改修にあたって、今までの生活環境を聞いたところ、何と真冬には浴室の水が明け方には凍っているとのこと…初めは冗談を言っているのではと俄かには信じることができませんでしたが、本当だったのです。さらに部屋という部屋は、大量の結露によって、天井や壁はシミだらけ…まさしく典型的な低断熱住宅でした。内部を解体したところ、壁には50㎜の袋入れのグラスウールが申し訳なさそうに入っており、断熱材が効いてないことは一目瞭然でした。無理もありません、新築当時は地元の業者にとってはこれが当たり前であり、それ以外の断熱方法など考えも及ばなかったに違いありません。      改修に当たり、外部の壁はサッシの入れ替え部分を除いてなるべく温存し、費用負担を軽減しました。これらの方法によって総費用は、約1.000万強で抑えることができました。結果、それまでは寒さのあまり茶の間で家族が肩を寄せ合うように生活していたことが嘘のように、全ての部屋の室温が均一化され、結露もなくなりました。                                            確かな技術に基づいた高断熱住宅は、冬場に最も優れた’性能’を発揮しますが、巷にあふれる高断熱住宅はどうでしょうか…意外と住み手側を考慮したものばかりではなく、施工者側の広告の手段として高断熱住宅の名前だけが独り歩きしているものも多いことに気づくはずです。                       高断熱住宅を建てる場合には是非、’性能’に拘って建ててください。新住協の高断熱住宅は、お金のかかる名だたるハウスメーカーとは全く次元の異なる’性能’を持った建物なのです。