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ZEH(ゼロ・エネルギー住宅)の性能と価格

2016/01/30

電力の自由化に伴い、ZEHに関心を示す傾向が調査によって数字の上でも明らかになりました。これによると前年にくらべ7.6ポイント上昇し、認知率は56.8パーセントと過半数を越えました。2020年のZEHの標準化を見据えて、国はこれらの支援策を充実させようとしていることは、何よりも日本が世界に発信したCO2の削減策を実行するためにほかなりません。しかしながら、これに便乗し、値段を吊り上げようとする業者も跋扈することも予想されることから、標準的な価格を自分なりに理解しておくことも必要です。ハウスメーカー各社がZEHと標榜している建物の性能と価格について興味深いデータがありますので掲載してみました。まず、積水ハウスは、UA値0.6強で約87万(すべて坪あたりです)パナホーム0.6以下74万、トヨタホーム0.6以下81万、ミサワホーム0.6で60万、三井ホーム0.43で68万、住友林業0.45で86万…ざっとこんな感じです。(UA値は小さいほど断熱性能が優れる)性能にくらべ、この価格が安いか高いかは消費者の判断にゆだねるところですが、弊社の既報の建物であってもこんなに高くはありません。UA値0.4、Q値1.26の性能を確保し、5.59kwの太陽光パネルを搭載しても坪当たり、60万前後が標準的な価格です。ZEHは高い建物と思わせて売り上げを伸ばすのが大手ハウスメーカーの常套手段であり、このような価格帯ではZEHが普及することすら難しくなってしまいます。決して惑わされてはいけません。ZEHは大手ハウスメーカーの専売特許ではないのです。低価格でしかも確かな性能を有し、大手ハウスメーカーに引けを取らないスキルをもっている地域の工務店は意外と身近なところにもいるのです。(地域の新住協加盟工務店を検索してください)