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祖霊信仰とアニミズム

2013/12/12

00318日本人には確固たる宗教心がないと言われていますが、実はキリスト教やイスラム教のような一身崇拝がないだけであり祖霊信仰やアニミズムと言った多神教信仰が縄文の昔から続いていることはご存じですか?遺跡から出土した土偶や埴輪はそれらの事実を裏付ける象徴であり古来より人々は山、川、草木や太陽、月などに神が宿ると信じ、これらを生活の拠り所としてきたのです。よって日本人はこれらを脈々と受け継いできたために一神教を必要とすることもなかったのでしょう。ところで地鎮祭を行うときや神社に詣でて、かしわ手を打つ意味を考えたことはありますか?…普段から考えませんよね…皆がそうしているからとか…実は音を立てて手を打つことによって空気が震え、霊力の力が増すと言われることから、この行為は’魂振り’(たまふり)とも言われます。つまり霊(神様)を目覚めさせて元気になってもらって、そのご利益に預かろうって訳です。何気なく拍手をしていたことも祖霊信仰やアミニズムに基づくものと理解すれば、日本人の生活や心の一端には宗教心と言えないまでもそれに基づいた道徳観念が受け継がれているのです。