仙台で開かれた新住協全国大会の初日の講演の様子です。出席者は約300名弱、近年では最も多く、大いに盛り上がった大会となりました。新住協の全国組織は北海道から九州までおよそ700社の工務店や設計事務所、あるいは市民単独で加盟するなど極めて注目度の高い組織となっています。鎌田先生の基調講演ののち、各地区代表の工務店が、それぞれの技術の発表や建てた建物の温度のデータなどの開示があり、質疑応答の席で鎌田先生との丁々発止のやり取りなどがあり、今後参考にしなければならない貴重な意見が数多く出されました。国が2020年から導入するゼロエネルギー基準は、高い断熱性を施工したことの無い業者にとっては難しいと思われがちですが、新住協の技術基準に則ってＱ1.0（キューワン）住宅を施工した経験のある業者にとってはそれほど難しいものではありません。昨日発表した関西地区のＱ1.0の建物は、年間灯油消費量が地域基準の4割ほどで済んだとのこと、これに太陽光パネルを搭載すればゼロエネルギー住宅などは極めて容易ものとなります。