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断熱性能Q値についてのおさらい

2012/08/25

0141断熱性能を表すQ値って何?Q値とは壁、天井、窓等から熱の逃げる量(熱損失量)を合計したものを延べ面積で割った数値です。値が小さいほど熱損失が少ないあったかい建物と言われます。それでは熱損失係数Q値がどのように省エネに関与するかを具体的な例をあげて説明しましょう。近日着工する須賀川市内Y邸は床面積が184㎡で設計Q値は1.3です。仮に室温20℃,外気温5℃に設定したとします。室温を20℃に保った状態を維持するときの必要エネルギーは(184×1.3)×(20-5)=3588w/hとなります。それに対して今までの次世代省エネ基準のQ値2.4の場合はどうでしょうか?上記同様の計算をすれば(184×2.4)×(20-5)=6632w/hとなります。Q値が2.4から1.3に向上すれば6632-3588=3044w/hとなり暖房負荷が約46%減少します。しかしこの計算では実際に暖房している器具の熱量はわかりません。そこで生活熱を550w/h,日射取得熱を1050w/hと仮定すればQ値1.3では1992w/h、同様にQ値2.4では5032w/hとなり全体では約60%の削減(省エネ)となるのです。このような簡単な計算式からもQ値の向上=更なる省エネであることが理解できると思います。