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断熱改修のススメ

2014/01/21

大寒を過ぎ厳しい寒さが本格化するこれからは、低断熱住宅で暮らすことがいかに大変であるかを実感する季節でもあるようです。低断熱住宅の殆どは断熱材が薄く申し訳程度に使用され、天井に至っては、ただ単に天井裏においてあるだけで全く断熱材の機能は発揮されてはいないことに気付きます。これらの間隙を外気が通るわけですから室内が温まるはずもありません。この他に結露の原因として、かつてはおしゃれなサッシの代表でもあったジャロジーと言われるハンドル式の開閉窓があります。この窓などはガラスの重なった隙間から直接冷気が入り放題のいわゆる’ガラリ’と同じです。この類のサッシは結露の大敵でもあり室内を暖めれば温めるほど内部結露が発生するのは当然の成り行きです。これら結露を引き起こす欠陥のすべてを改修し、構造部分だけを温存して同時に耐震化を図ることができれば資源のムダを省き、かつ生活にゆとりを持つことができます。日本の住宅は平均で27~30年しか持たないとされていますが、建物の大敵である水蒸気をコントロールできれば木材が腐ることがないため断熱改修を行っただけで長く住むことが可能となります。長期ローンを組んで建てた我が家が退職間際に解体する憂目になったならば実にもったいない話です。断熱耐震改修は現在の住まいの欠陥を改修し建物の価値を高めます。改修を行うかどうかの判断は経年変化等をもとに決定しますが、いずれにしても新築価格に迫ることが無いよう精査しながらプランニングすることが肝要です。