長期優良住宅の耐震性
2012/10/04
弊社施工の長期優良住宅の耐震性は机上では確立されていましたが、先の震災において40棟弱のほとんどの建物に被害がなかったことが実証されました。長期優良住宅の耐震等級3という数字は関東大震災および阪神大地震の1.5倍の地震でも倒壊しない基準で予め構造計算がなされた建物です。鉄筋コンクリートや鉄骨造のいわゆる非木造の建物は必ず構造計算を行い、柱や梁の太さの安全性を確保することが義務付けられています。しかし木造の建物は簡単な壁量計算のみで確認申請は通りますから、より耐震的な壁の配置や水平方向の部材の設定などは細かく指導されることはありません。つまり昔風の田の字型の和室をならべ襖で仕切ったとしても他の部分にそれを補うだけの壁量があればアンバランスであっても確認申請は通ってしまいます。このような田の字の間取りは、柱のみで仕切られいるため壁が少なく地震力(特に水平力)には十分に対抗することはできません。よって倒壊を防止する意味においても壁を適正に配置することは大変重要となります。弊社施工の長期優良住宅は建物間取りから適正な壁量と配置をコンピューターによってシュミレーションを行ない、安全を確認してから着工しています。