お知らせ

バリアフリー住宅完成しました

2013/07/05

0047バリアフリー住宅の内観です。この建物は建主の奥様が下肢の障害によって既存の住宅での生活が困難となったために新たに隣地に建てられました。バリアフリー住宅は現在では目新しいものではありませんが、室内のすべてにおいて車いすに対応したものは弊社にとってこれが最初です。嘗て岩手県でこれらの住宅を得意とする業者のモデルハウスを見学したことがありますが、設計の基本は通路、開口部の広さにありました。バリアフリーの考え方は、あらゆる段差を解消して転倒を防止する、いわゆる高齢者を対象とした概念がありますが、手前の畳スペースにあえて段差を設けたのは、車いすから直接腰を下ろせる高さを確保することにより体の移動をスムーズにするためです。このように段差を設けたほうが、むしろ使い勝手がよく平らな畳スペースよりも安全である場合も多く、すべてにおいて段差を解消することが最善の方法とは言えません。キッチンは車いすのまま作業することが可能でありトイレ、浴室を含め広めの空間を確保し、車いすの転回などを容易にしました。この先、壁面に手すりを設置し最終的に完成します。