お知らせ

消費増税を見据えた仮契約の危険性

2013/02/04

 来年4月の消費税アップは駆け込み需要の大きな要因となりそうです。今年9月までに契約した建物に関しては、現状のままですが、それ以外の物件には全て8%の消費税が適用されます。ここで、これから気をつけねばならないポイントは…まずは営業マンに煽られて安易に仮契約という相手の土俵には決して乗らないこと。仮契約とは契約のための契約(?)と言った性格上、非常に曖昧であり捉えどころがない文言です。営業マンはノルマを達成するために仮契約という罠(?)を仕掛け、自らの立場を有利にしたうえで話を進めるように上司から指導されます。仮契約に関する過去のエピソードを一つ…注文主は仮契約に捺印しましたが、他社の建物が気にいり途中で仮契約の解除を申し入れました。結果、それまで打ち合わせた図面代や諸経費等が法外の値段で請求されたために他社に乗り換えることを諦め、この業者とその後の打ち合わせを継続し本契約に至りました。この仮契約こそ営業マンの思うつぼ、注文主は当然展示場で見た品物と同仕様のものであろうと思い込んで仮契約したため、自分が思い描いたものと違うと気付いた時は変更差額の山、追加のオンパレードとなって最後はとんでもない高額の建物になったそうです。…展示場はあくまで客寄せの手段にすぎませんが、注文主は同じ建物ができると思い込んでいたのです。各ハウスメーカーの表示金額坪単価は施工面積での単価であり、設備、器具なども含まないこともしばしば…つまり最初は坪50万の値ごろ感の単価を思い込ませ、最後の仕上がりは65~70万に持っていくことこそが営業マンのテクニックなのです。3%の税金を思料するあまり、営業マンを信用し、陥穽にはまってそれ以上の金額をふっかけられるとしたらそれこそ高い買い物です。現在このような契約のあり方が訴訟問題に発展している事例が数々ありますが、その大きな原因は仮契約という極めてあいまいな行為が発端となっていることに注目しなければなりません。弊社は明細を示し、何度でも説明し上で最後に捺印していただくことが本来の契約の姿であると思っています。