お知らせ

今の断熱基準では今年の寒さには対応できない?

2018/02/14

 

 2020年からのZEHの施行を目前にして、各メーカーはZEH対応を盛んに宣伝してますが、穿った見方をすれば、今のZEH基準は、ハウスメーカーやスキルを持たない業者のために設定されたといっても過言ではないのです。当該地区断熱基準の建物では、今年のような厳しい寒さのもとでは、いくらZEH仕様であっても全く対応できず、暖かくなかったとか省エネではなかったとかのトラブルやクレームが頻出し、裁判沙汰になることさえ懸念されます。ハウスメーカの営業戦略は、構造的に断熱材を厚くすることは不可能であるため断熱性を印象づけるためにはサッシを特化させるしかありません。そのためにはトリプルガラスとかLOWーEガラスをふんだんに採用していることをアピールし、いかにも暖かい建物であるかのように思い込ませることが重要なのです。あったかい家と言っていたので建ててみたものの実のところ省エネどころか旧来の建物と何も変わらないと思っても後の祭り…。建ててしまえば、いくら暖かくないと主張しても断熱基準内にある建物だと反論されれば抗弁することさえできません。ZEHだから、そして何よりもハウスメーカーだからと言って全ての建物が暖かいと思うことは大きな間違いを犯します。ちなみに建築後1年の付加断熱の建物は、早朝ー5℃であっても無暖房の部屋で13℃を下回ることはありませんでした。