スタッフブログ

熊本地震は他人事ではない

2026/08/06

熊本地震では倒壊した家の様子が連日放映されているがこの地域は日本を縦断する中央構造帯の西端に位置しており以前から大地震が発生する確率が高い地域とみなされていた。特に今回の震災で倒壊した建物の多くが映像を見る限り昭和初期から中期に建てられた古い工法によるものであり震度7に対して全く成す術がなかったようにも映る。50~60年前の昭和における建物は瓦屋根に土壁による工法が一般的であり重厚に見える建物は時代のステータスでもあった。また、当時は耐震性などは特に重要視されていなかったため筋違等が満足には入ってなくてもさほど問題になることもなかった。このように日本瓦を使用した建物は一見頑丈そうにも見えるが上部荷重が大きいために耐震性は脆弱であり問題を抱える構造でもある。これは能登半島地震でも同様であり被害を受けた多くが瓦屋根の建物であったことも記憶に新しい。そこでもし現在の耐震基準に合致した建物だったなら倒壊は免れたか否か…例えば現基準で最も低い耐震等級1の建物であれば、震度6強~7程度、数百年に一度のレベルの地震においてもすぐには倒壊しないとされ、また震度5程度の数十年に一度発生する地震にも損傷しないものと規定されている。等級2はこれの1.25倍、さらに等級3は1.5倍の地震に遭遇してもすぐには建物が倒壊しないだけの耐力を持つものと定められていることからも仮に等級1であっても倒壊するまでには至らなかったと推測できる。ちなみに弊社施工の新築建物の全ては耐震等級3を取得した安全、安心な長期優良住宅であり東日本の震災においても軽微な損傷程度で生活に支障をきたすほどの事例は皆無であった。能登半島地震はじめ熊本地震は日本のどこにでも起こる災害であり、そのためには改築する際は勿論のこと新築においては安全、安心を担保するためにも出来るだけ耐震等級3を取得した長期優良住宅仕様で建てることが望ましい。

筋交い

現在の耐震基準において筋違は45×120㎜以上を耐震金物を使用して緊結する

30数年前の筋違は30×90㎜であり緊結金物の使用も規定されていなかった。