余裕を持った返済でより良い建物を
2014/03/21
消費税の駆け込み需要と木材のエコポイントの効果から建築資材の値上がりと同時に製品の品薄感が顕著となっています。特に屋根下地に使用する針葉樹合板類、断熱材、外壁のサイデングなどは殆ど在庫がない状態であり、業者にとって今や頭痛の種ともなっています。新年度になれば徐々に落ち着くとも言われていますが、元に戻るには8月頃までかかるとされ、今しばらくの間我慢が強いられそうです。当地区は浜通りなどに比べ良心的な単価で流通していることから建物そのものの急激な値上げなどは目立ってはいませんが、中には空気に便乗している業者も少なくはないようです。統計によれば業者選定にあたって、客が最も注目することは単価だとされていますので業者にとっては安易に値上げすることに躊躇いがあることも事実です。以前にもお知らせしたとおり、建物の単価の基準は坪当たりの単価で表示されるのが一般的です。しかしながら坪単価の表示は非常に曖昧でありチラシ、広告の中には追加工事があるかないのかを一目で判断することができそうにもないものが氾濫しています。業者にとって多くの注文を獲得するには他社より安く見せる必要に迫られますので、追加工事はなるべく広告の端の目立たない場所に、そしてできれば見逃してくれればというのが本音なのです。客が坪単価や総額だけで判断し、安いと思って契約したものの照明器具、流し台、建築確認費用などの経費は追加などと後から言われてトラブルになった例は枚挙に暇がありません。特に展示場のイメージをもとに話を進めるととんでもない単価になってしまいますので切り離して考えることが必要です。弊社の基準では30代後半から40代の客層であれば、当地域において土地と建物合わせておよそ3.000万前後におさめることをお勧めしています。この金額には外構工事、税金を含む諸経費、そしてカーテンを除いたすべてが含まれ、何よりも性能評価を取得した長期優良住宅で建てることと余裕を持った返済計画を組むことが可能となります。