久ぶりに平和記念公園と原爆ドームを訪ねてみました。過去幾度となく広島には訪れてはいても一向に足が向かず今回訪れた理由の一つとして現在福島のおかれている立場があるのかもしれません。後ろに写っている原爆ドームは元安川のほとりにあり、この建物の上空およそ600メートルで核爆弾がさく裂し約14万人の市民が絶命したとのこと。原爆資料館には被災前後の広島の町の様子が模型や写真によってビジュアルに展示され核兵器の恐ろしさをまざまざと見せつけられます。広島には世界中からひきも切らず観光客が訪れ、あちこちに外国人の姿が見受けられますが、かのケネデイ大使も回顧の中で最も印象に残ったとコメントしているように世界の中でも広島はインパクトがある都市の一つでしょうか。ここで歴史問題…なぜアメリカは原爆を使用したか？①ソ連の影響を阻止するため原爆を誇示した②戦争の早期に終結させるため③マンハッタ計画の成就…いずれも原爆投下の大義として十分成り立ちますが最も有力視されているのは③ではないかとも言われます。その理由は…大金を投入した結果を明らかにできなければトルーマンにとっては議会からの突き上げに抵抗しきれなかったためだとか…諸説あるようですが議会が握る民主主義は時として為政者の判断を左右する結果になることもしばしばあるようですね。いずれにしてもこれだけの奇禍に遭いながら復興を成し遂げた広島市を見習いながら福島も早期に再生することを願うばかりです。