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省エネ性能の目標値は暖房エネルギー50KWh/㎡K以下

2017/11/09

 33437ea1-c6a1-4530-aa57-0d0077821d74巷には省エネ性能の高いと言われる家が増えてきましたが、この省エネ住宅とは何を基準にそう呼んでいるのでしょうか?                 現在の断熱基準では、省エネ等級4の建物に認定されるには、平均熱貫流率(UA値)が0.75、熱損失率(Q値)は2.4が当該地区の基準です。この基準は、さほど厳しいものではなく、10k程度ののグラスウールとペアガラスなどを使用すれば容易に達成できるレベルです。しかしこの基準での建物は、冬期における室内の体感温度は、概ね8℃を下回らない程度とされていますので、非暖房室などにおいては結露を起こす可能性も高いと指摘されています。これでは省エネ住宅と言っても暖かい建物には程遠く中途半端な建物となってしまう可能性も否定できません。 それではランニングコストが小さく、しかも暖かな住宅を作るにはどの程度の数値を目標にすれば良いのでしょうか?                                         UA値もQ値も高ければ高いに越したことはありませんが、断熱性能や経済性を考慮すれば、一つの目安として年間暖房エネルギーを㎡あたり50KW以下にすることが必要です。これにはQ値を1.5程度UA値を0.4以下にすることによって実現可能となりますが、一般的に知れ渡ったUA値は、換気による熱損失が含まれていないためこの数値だけを以てのみ省エネ住宅と判断するのは誤りです。