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名ばかりの高断熱住宅

2015/05/14

住宅展示場や広告などで、盛んに高断熱住宅対応とか長期優良住宅仕様などとうたった建物を目にしたことはありませんか?。今では高断熱住宅や長期優良住宅は特別珍しいものではなくなり、ごく一般的な工法として人口に膾炙されてはいますが、果たして高断熱工法と称する建物はすべて信用に値するのでしょうか?。本来、気密性能も断熱性能も住宅の基本です。しかしながら工務店によっては、それぞれの取り組み方、考え方は様々です。さて、あなたが依頼しようとする業者は?…

①高断熱住宅無関心派

「当社はいい材料を使用し、ペアガラスも勿論、断熱材も十分使っているので大丈夫!」「日本古来の和風建築がベストです!」という具合に、高断熱住宅にはなるべく触れない状況に誘導する手法をとって建て主の要望は無視する業者。

②高断熱住宅日和見派

これが最も多いタイプ。高断熱住宅の知識やスキルも持ち合わせていないのに拘わらず「当社でも勿論施工はできます。」とか「長期優良住宅仕様もOKです!」などできもしないことや、’仕様’など曖昧な文言を並べ立て、最後に「外断熱が最も優れた工法です」など体裁を整えるだけに汲々としている業者。

③独善的高断熱住宅派

自らの勝手な思い込みで客に強要するタイプ。外断熱の信奉者などがこれに当たります。スカスカの建物であっても、発電量の大きい太陽光パネルを搭載すれば、エコ住宅と勘違いしているタイプも同様です。ビニールハウスであっても陽が当たれば暖かくなると同じように、薄い断熱でも暖房を強めれば暖かくなるという論理。独善的で進歩がなく建て主がもっとも不幸に陥るタイプの業者。

④進歩的高断熱住宅派

高気密、高断熱住宅を基本とし、全ての住宅にそれらの仕様を適用している業者。断熱性能や省エネ性能を数値化して、より進んだ住宅を施工してながらゼロエネ住宅や長期優良住宅なども自ら設計、施工することができ、より高度なスキルを求めようとしている業者。

高断熱住宅をうたい文句にしながら、’結果’が伴わない住宅が依然として多くあります。高断熱住宅の’結果’は冬の暖かさであり、小さなランニングコストが全てです。冬暖かい家は夏涼しいのが当たり前。多くの高断熱住宅の施工実績を有する業者には、こんなことなど当然なのですが、上記のタイプの中でも最も注意しなければならないのが高断熱日和見派に属する業者です。高いお金をかけたのにも拘わらず、結果が出ない住宅は高断熱住宅とは言えません。