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床下エアコン暖房と基礎の強度

2024/02/07

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弊社の新築建物において床下エアコンの設置を希望するお客様が増えています。床下エアコン暖房のメリットとして①床下から温風を送ることにより床全体の表面温度が上がり床暖房と同様の効果が得られること②石油を使用した床暖房に比べ圧倒的にランニングコストが安いことなどがあげられます。床表面の温度が上昇すると足元からの輻射熱によって建物全体に温かさが伝播し室内空間の温度ムラが解消するなどのメリットがあります。最近では弊社を真似てこのシステムを売りにしている会社も見受けられますが、エアコンをただ床下だけに置いても全てが上手くいくとは限りません。床下エアコンを設置するには、まず温風だまりを作らないこと、そして気流を遮らないようするために基礎をうまく配置すると同時に補強を講じる必要が出てきます。弊社はこれらに対応するために基礎の配置によっては地中梁を築造し布基礎になるべく負担がかからないよう耐震強化を図っています。さらに基礎外周の立ち上がり部分は両面から断熱材を挟み込んでスカート断熱とし、床下の暖気が外部に逃げないように配慮していることも特徴です。このように床下エアコン暖房は一見簡単そうに見えますが、温風のスムーズな回遊を確保し、さらに基礎の耐震強度を両立させることが重要であり、見よう見まねだけでは結果を出すことはできません。