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可燃性断熱材の怖さ

2017/06/24

英国で起きた高層アパートの火災は、外壁に使用された可燃性の断熱材が原因では…と報道されていますが、日本ならともかく省エネの先進地欧州において、未だこのような断熱材を使用していたことは以外です。と言うのも今から20年ほど前に訪れた北欧では、断熱材と言えばグラスウールやロックウール、或いはエコファイバーなど可燃性のものはホウ酸処理したものしか使用されていませんでした。ヘルシンキを訪問した際には、市の担当者からは’日本では儲かるためなら、どのような断熱材を使用することも厭わないのか’…と耳が痛い疑問も呈されました。つまり可燃性の断熱材は、当時製造過程において大量のフロンガスを使用していたため、温暖化ガスの元凶と見做されていたのです。我々日本人は自分の家が、外断熱であれ、省エネと称される建物であれば、温暖化ガスの削減に寄与していると思いがちですが、いずれ解体焼却される際、特に可燃性の断熱材は大量の温暖化ガスを発生させてしまいます。もうこうなっては省エネ住宅と呼べるものではありません。そして外断熱に可燃物を使用すれば、近隣で火災が起きた際、延焼の危険も伴います。それでも業者に言われるがまま外断熱の家に住むことに対して躊躇いはないですか?高性能グラスウールは、空き瓶などから製造された再生可能な断熱材であり、燃える心配のないエコな建材です。