この建物どこかで見たような気がするな…と外観を眺めても解は見つからず、やっとこさ訪れた地元の居酒屋のおばちゃんが、先に放送された’家族に乾杯’で鶴瓶と福士蒼太が大広間でご飯を食べた建物であることを教えてくれました。あ～やっとわかった。憑きものが取れた…。そうだった俺は、あの番組を見ていたのです。写真は’金勇’今では文化財となり営業はしていませんが、まさに古き良き時代の栄華の名残ともいえる建物です。床柱は太さ60～80㎝ほどのイタヤカエデの一本物、大広間の天井は、3尺×6尺の秋田杉根杢の1枚板など、まさに木材の粋を集めた銘木博物館と言われる建物です。能代は、かつて秋田杉の集散地として繁栄した木材の町でもありますが、ご多分に漏れず、今では人口流出によるシャッター街と化し、地方都市が抱える問題を改めて目の当たりにした次第です。それにしても能代駅を発着するリゾート白神だけは元気ですね～。全国から中年のおばちゃんたちが大きな荷物を抱えて乗り込んでいる姿は、辺鄙な地方都市でもネガテヴな要素を逆手にとり自然の豊かさを発信することの重要性を示した好例でもあるようです。