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省エネ住宅講座…自然温度差って何?

2018/12/13

高性能GWによる付加断熱工法 

 省エネ住宅かどうかを判定する場合、最も有効な方法は何か?それには自然温度差を知ることです。自然温度差とは、住宅の取得熱(日射熱、照明などの機器からの発熱、人体の顕熱等)を熱損失係数(Q値)で除すことで求められます。たとえば、自然温度差が9℃の建物であれば快適室温(約20℃)にするには11℃を上げるための熱量が必要となり、高ければ高いほど暖房エネルギーは少なくて済みます。それでは自然温度差を高める為にはどうしたらいいのでしょうか?自然温度差は内部取得熱÷熱損失係数(Q値)で求められますので分子に相当する内部取得熱を大きくするか、若しくは分母に相当する熱損失係数をできる限り小さくすることが必要となります。それでは内部取得熱を高めるにはどうすればいいか…まずは最も大きな熱エネルギーでもある日射熱を室内に十分取り入れられるよう南面に大きな窓を設置することが重要です。さらに熱損失係数(Q値)を小さくする方法としては…①外部に面する断熱層を厚くする熱が逃げにくいサッシ窓の採用する効率の良い熱交換換気扇を採用することがポイントとなりますよって省エネ住宅を作るには、これらの三要素をどれだけ高いレベルのものにするかが鍵となりますので、南面に小さな窓のみを設置して外部をどれほど厚い断熱材で包んでみても省エネ住宅にはなり得ない理由がお分かり頂けると思います。