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地域活性化の切り札

2012/09/15

0184震災後、当須賀川中心市街地は更地が目立ち街の核としての機能は失いつつあるようです。かつて公立岩瀬病院の建替え時、現地から撤退した暁には中心商店街は空洞化をきたし崩壊するとした議論によって現在地に落ち着いた経緯があることはご存知の通り…公共の病院をランドマークに据えて地域の活性化を図ろうとしましたが現況を変えるには至っていません。一方、他力本願とせず震災後の商店街での建替えを活性化の起爆剤として捉えた場合、これこそ空洞化を打破する千載一遇のチャンスでもあるはずです。たとえば新築する商店の屋根や壁の素材や色彩を統一して昔ながらの落ち着いた建物を地域協定という手段で合意する…最初は1~2件であっても積み上げられた時間によって魅力的な街並みは必ず出現するはずであり、地道な努力なしに人を呼び込む街並みなどを一朝一夕にできるはずなどありません。以前に訪れた富山市の岩瀬地区は古い廻船問屋の屋敷を核に据え、周辺の商店街を同化させた街並みは落ち着いた雰囲気を醸し出し、何とも言えない風情が感じられる場所でした。当市でも古くは芭蕉が長逗留をし、後藤新平が通称’下がり’を闊歩したなど他地域には無い歴史的遺産を持っているにも拘わらず、これらを十分生かし切れずにいる現況は切歯扼腕、残念の一言です。