あきとくんちの地鎮祭
2012/10/02
台風一過の晴天の下、あきとくんち(Y様邸)の地鎮祭が執り行われました。あきとくんは現在3歳ですが、建物を計画し始めた2年前はまだお母さんの背中におんぶされていたことを思うと子供の成長は実に速いものです。ところで土地の神に許しを請う地鎮祭は天照皇大神を頂点に東西南北を司る神々を奉り家庭の安寧を願う儀式ですが、これらの濫觴である神道はイザナギ、イザナミの命(ミコト)からと言われます。日本はあらゆるものに神が宿るとするアミニズムである多神教を心の拠り所とし‘山川草木悉皆成仏’という所謂神仏習合までも許容する寛容な国民性は世界の中でも大変珍しいとされます。今では周辺諸国との軋轢もあり、聊か自信を失いがちな側面もあるようですが、3.11の震災後、学校の体育館に避難をしている人や、帰宅困難者が地下鉄の階段に通り道を空けて座っている様子を報道で知った中国や韓国の国民は’日本にはおよそかなわない’と思ったそうです。なぜなら中国では学校建築は手抜き工事の対象であり、安全な建物ではないことを国民の多くは知り得ており、なぜ体育館に避難できるのかと不思議がりそして驚嘆したそうです。これこそ日本人の利他心、惻隠の情とでもいうのでしょうか…まだまだ捨てたものではありまん。もっと自信をもって生きていかねばならないようです。