新住協研修会
2024/11/16
新住協の研修会はコロナの影響もあり漸減する傾向となっていましたが昨日は久しぶりに開催されることから盛岡まで出向いて鎌田先生の講演を聞いてきました。その中でUa値に代表される国の指導はあくまでも建物の断熱強化を目的としたものであり、新住協はそれに加えて省エネを主眼としローコストで快適な居住空間を有する建物を作ることを目的にしていることなどを3時間にわたって講演されました。講演のなかで基礎断熱と床断熱のそれぞれの長所を採用した床部分の断熱方法や大きな出力のエアコンを使用しなくても気流の流れを工夫することで全館暖冷房する方法なども紹介されました。中でも電気と灯油における暖房時のCO2の排出量は火力発電であれば、ほぼ同じであることなど普段から電気=エコと認識していることは間違いであり、過剰な設備(エアコン)にお金をかければ電気量が嵩むだけで省エネとはならないことや、より多くのCO2を排出することに繋がることからも断熱強化(Ua値の向上)だけでなく冷暖房機器の賢い選択や設置方法などが重要であることなども指摘されました。今回の講演からもUa値の強化と省エネは必ずしも比例しないことや断熱強化のみによって省エネとはならない理由の一端を再び理解することができた研修会でもありました。