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大手ハウスメーカーのZEH戦略と価格

2017/01/24

大手ハウスメーカーは、ZEH対応商品を相次いで発表し、2020年を見据えた動きが加速していますが、その性能と単価はどのくらいか…民間の調査機関によれば、単価はおおよそ坪当たり70~80万、断熱性能を表すUA値は0.43~0.6程度であることが判明しました。ZEHは、建物本体の断熱性能に省エネ機器の一次エネルギーを計算し、それらの数値と太陽光発電によるエネルギーの収支が、ゼロになればZEHと認定されます。つまり建物本体の断熱性能は多少劣っていても、大容量の太陽光発電さえ搭載すれば理屈としてはZEHなりえます。ところで大手ハウスメーカーのこの数値と単価はどう見るべきでしょうか…結論から言えば、性能の割には高すぎるということです。弊社建物においては、UA値0.43は、16k100㎜のグラスウールを充填断熱するだけで達成されてしまいます。その上多額の費用なども掛かりません。弊社の基準である100㎜断熱の建物は、平均的なUA値が0.45を上回ります。これに5.5kw程度の太陽光を搭載するだけでZEHとなり、太陽光を含めた坪単価は、およそ60万程度で済みますのでハウスメーカの建物価格だけをZEHの標準と捉えるのは早計です。業者選択する際には、ハウスメーカーを含め、あらゆる情報を基に、且つ慎重に判断することが安価なZEHを作る第一歩です。