桜が開花しました
2013/04/06
弊社正面の神社の桜が開花しました。この桜は近隣のものと比べ例年にわたり一足先に開花します。これに連なって翠ヶ丘公園の川沿いの桜並木等も間もなく開花すると思われます。‘しきしまのやまと心を人とはば朝日ににほふ山桜ばな’…本居宣長の有名な詩ですが、ここに出てくる桜はソメイヨシノではなく山桜そのものです。ソメイヨシノは、江戸時代に人の手によって交配された品種であり古来より日本人の心を謳った桜とは異なりますが、桜が日本人の心に染み入る大きな理由は武士の生き様でもある武士道がその根底にあると言われます。ほのかな匂いを残して忽ち散りゆくその様は、まさしく武士の生き様そのものでもあり、枝に朽ち果てるまでとりついて醜態を晒す西洋産のバラにはない潔さがあります。日本人は元来、桜を愛で、ひと時の安息日を謳歌し散りゆく花びらを惜しみながら再び来年の花見を楽しみに仕事に勤しんできました。このように桜と日本人の心は不可分であり、桜が国花と言われる所以がそこにあります。‘明日ありと思う心の仇桜夜半に嵐の吹かぬものかは’…後悔の無いよう来週は皆さんで桜の名所に足を延ばしてみてはいかがでしょうか?香しい匂いを呼吸し、散りゆく桜を眺めながら日本人の誇りを実感できる良い機会かもしれません。