結露で悩んでいませんか?
2021/12/25
家庭の主婦の悩みの一つに冬場での洗濯物がある。冬は気温が低いため外干しより室内に干す方がより乾きやすい。そのため部屋干しするにはストーブの上に物干し竿を掛け、さらにエアコンで乾燥させる。そのうえ除湿器まで運転して少しでも早く乾かそうと奮闘する姿は「冬の風物詩」と笑ってばかりいられない。これらは一家の家事を引き受ける主婦にとっては大きな悩みでもあり重労働でもある。それでも洗濯物は、普段の努力の甲斐があって何とか乾燥するが副作用も半端ではない。洗濯物から発散する水分は、室内の所々で結露を発生させ、特に窓ガラスはビショビショ、床に雑巾を置かないと流れ出てくる始末、挙句の果てには気温の低い朝方にガラス面に凍り付くほどの氷の世界。これは室温が低くなると空気中に含まれる水蒸気量が少なくなるため、余分な水蒸気が朝方の室温低下に伴い、露点の低い窓ガラスなどで凝結するためだ。例えば5℃で湿度40%の外気が換気によって室内に導入され20℃まで加温されると、その湿度は15%まで下がる。仮に室内に元々あった空気が20℃湿度60%ならば、外気と混ざりあうことにより37.5%となる(相対湿度の原理)高断熱住宅は室温20℃前後に保たれており、このような原理からしてやや過乾燥気味となる。つまり室温が20℃前後であれば、空気に含まれる水蒸気量は多くなるために露点が低い窓ガラスでも結露は発生しない。やや乾燥気味と言われる高断熱住宅の欠点?も室内干しに上手に活用すれば加湿器のごとく過乾燥対策への切り札になるとの考えも広まっている。