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言葉のあや

2022/03/03

充填断熱は複雑な外観においても対応が可能な工法です

繰り返しになるが充填断熱は外張り断熱に比べてはるかに難しくそして性能にバラツキが出やすいことも事実だ。それらを均一化させるために講習会や現場見学などある。しかし外断熱を主流として施工している工務店の中には外断熱は誰がやってもマニュアルに従えば’「性能が均一になる」とのふれこみで営業活動を行っているとも聞き及ぶ。確かに充填断熱は経験によって性能に差が出る可能性があるが、これはあくまでも施工者側の問題でありスキルの問題だ。裏を返せば「充填断熱はいい工法だが弊社では施工できないためお客様には簡単な外断熱で我慢してもらいます」と言っているに過ぎない。業者にとっては都合の良い理屈にも聞こえるがユーザーのためにはならない話も言い方によって、いかにもまともに聞こえることがある。外断熱は高断熱住宅が発展してきた過程の通過点に提唱されたものであり、日本独自のアイデアから生み出されたいわば高断熱工法では亜流とされる工法だ。それでもなお外断熱に拘るのであれば、災害や落雷時における紅蓮の炎に包まれる情景や解体後の処分時の黒煙などを想像してみるといい。(数年前東京郊外の大手ゼネコンの現場でウレタン断熱材に溶接の火花による火災よって瞬く間に5名が死亡した事故)さらにプラスチックによる環境問題が連日マスコミに取り上げられている昨今、業者から省エネで環境にも優しいと説明を受けた建物はレジ袋と同様、近い将来大気汚染などの環境問題の元凶となる可能性も否定できない。