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家を三度建てること

2022/04/16

外部に貫通する金物は熱橋を防ぐためウレタン注入を行い結露を防ぐ

昔から「家は三度建ててみなければ分からない」と言われる。これは三度目にしてようやく満足できる家が建つという教えだ。初めて家を建てる時、何も分からないことから業者や設計士任せにしたのはいいけれど住んでみたら不満だらけ…ほとんどはこの例である。何も知らないが故に新しい家に住むことだけに心がはやり詳細については後回した結果、不満が募りすべての満足を得るためには三度建てなければ分からないと言う例えでもある。もう一方の考え方としてはライフスタイルの変化がある。結婚当初から子育て時代、そして子供の独立から老後にかけての建物への思いは全く異なる。歳を重ねると大きな家は不要となり、ものが手の届く範囲にあるコンパクトな家がよりベストなものとなる。つまり若い時代に求めた建物は終の棲家として決して住みやすいとは限らない。暖かさなど考えず取り敢えず建ててみたものの年を取るにつれて寒さが身に応え年金で支払う光熱費も馬鹿にならないことから「なぜ光熱費のかからない暖かな家を建てなかったか」などと後悔する。しかし30年のローンを組んで建たマイホームを不満だからと言って建て替えるのは現実的には難しい。一度の建物で満足感を満たすためには人任せ業者任せにせず自らの頭で考えることが何より大切だ。長期優良住宅による超高断熱住宅は100年目指した建物である。一度建てて住んでみれば二度目、三度目を欲することはない。