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省エネ基準は総じて低レベル

2022/07/14

高断熱を得意とする業者の建物が掲載されています。弊社までお問い合わせください。

地球温暖化防止、脱炭素社会の実現、いずれも家庭でのエネルギー節減が求められ、先の国会でも改正省エネ法が成立したことによりこれからは全ての業者が建物を建てる前提条件として省エネ基準を守ることが求められる。消費エネルギーの中でも家庭で消費する暖房エネルギーの占める割合は大きく、この部分の削減を加速させないとカーボンゼロの達成は難しいとされる。人は快適環境を求めて冬には暖房をし、夏には冷房を行う。仮に建物の断熱性能が高めればこれらに使用するエネルギーは増加することはない。そのため地域の気候に応じた基準で断熱性能を設定したのが今回の省エネ基準だ。暖かい地域では緩く、そして寒くエネルギー消費が大きいとされる地域ではより厳しい数値(UA値)が設定されている。そうすることにより消費エネルギーの格差がなくなりほぼ全国で同じレベルの熱損失となる。今回の省エネ基準は断熱材にペアガラス等を組み合わせれば殆どの業者がクリアできる低いレベルだ。この先大手のハウスメーカーを含め大々的に基準をクリアしたことをセールスポイントとしてアピールすることが予想されるが基準に則ったとしても真に快適な建物とはならないことも理解しておく必要があるようだ。