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耐震化の重要性

2024/01/11

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                                                                             正月早々の能登地震では倒壊した家屋の画像が日夜TVで映し出されていますが活断層が多く点在する日本ではどこでも同様な事象が発生してもおかしくないとも言われます。今回の震災で潰れている家屋は、昭和に建てられた非耐震化の建物が殆どを占め、改めて耐震化の重要性が認識されることとなりました。かつて旅行で訪れた能登半島地区の多くの建物は、黒瓦に板壁と言った古風で風情のある建物群であり耐震基準を満たした建物はそれほど多くはなかったことが思いだされます。古い景観と耐震性は真逆の関係でもあり、景観を含めた街並み保存は多くの課題が存在します。もし耐震基準改正以降の住宅であれば、あのような惨事には遭遇しなかったとも考えられますが、両立させる難しさを知らしめた災害とも言えるようです。ところで仮定の話になりますが、現地に於いて現在の耐震基準を満たした建物だったなら倒壊したか否か?現在弊社で施工する全ての建物は長期優良住宅の耐震等級3を取得しています。それでは耐震等級3とは、どのくらいのレベルの地震に耐えうるものでしょうか?それにはまず耐震等級1の説明が必要です。耐震等級1とは…震度6強~7程度、数百年に一度のレベルの地震においてすぐに倒壊や崩壊しない、また震度5程度の数十年に一度発生する地震にも損傷しないと規定され、等級2はこれの1.25倍、等級3は1.5倍の地震に遭遇してもすぐには建物が倒壊や損害、損傷を受けない耐力を持つものと定められています。もしこれらの基準の建物であったなら能登半島地震の震度7強であっても死者を含む大きな被害は免れたものと推測できます。                                     ①耐震板は面でねじれによる倒壊を防ぎます                           ②建物の浮き上がりを防ぐためのホールダウンアンカー